スタッフブログ
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2015/11/16児童虐待防止月間
助産師会の会長でいらっしゃる鈴木先生から、玉村町から講話の依頼を受けているのでいらっしゃいませんか?とお誘いのメールを頂きました。「いのちの大切さを伝えたい」と先生は活動されています。我が子に「生まれてきてくれてありがとう」と思える母親が大半ではありますが、「あんたなんか産まなきゃよかった」「おまえがいるから幸せになれない」と愛されないでこの世に生きている子どもたちがいるのです。愛し方がわからないと言っている大人たちも知っています。
「69」虐待で死亡した子どもの数
「874」自殺した子どもの数
群馬県では12人の自殺した子(小学生1人、高校生7人、大学専門学校無職3人)26年度の数字だそうです。
中学校で講話してアンケートとると、一度でも「いらない子」と親から言われたことがある生徒が、1人/10人はいるそうです。心の虐待は一生消えることはありません。今年はいくつかの養護施設で講話をされているとのこと。赤ちゃんは「産まれたい」「生きたい」という意思を持って胎内で成長し、生まれるストレスを乗り越えて産声をあげるのです。「生きる力」を選んだのです。あなた自身が選んだのです。だから自分で自分の命を捨てないで。親から愛されないなら、養護施設の職員に、出会った大人にたくさんの「愛」をもらいましょう。
私の出会った悲しい子どもたち、過去を背負った大人たちのことが頭をよぎります。
養護施設に入職して担当は高学年男子。18才のY君「おめーら、俺たちのおかげで仕事ができるんだよな。何しに来た」と言われたことからスタートしたっけな。先月30年ぶりで会ったMちゃんにかけた第一声は「生きててよかったぁ」でした。
愛されない子ども、愛することができない親、
誰が悪いとかじゃなく、どちらも「しあわせ」になってほしい。高崎健康福祉大学の金井先生がおっしゃっていました「福祉とは何か=幸福」だと。